『君たちはどう生きるか』吉野 源三郎著

『君たちはどう生きるか』吉野 源三郎著
☆刊行から80年以上も経つ今までに読み継がれてきた作品は「吉野源三郎全集」の中の一つ。
父親を亡くした中学生男子の主人公に向けて、叔父さんが口頭でもノートでも、ていねいに語りかける内容がとても深くて考えさせられることばかり。子供向けにとどまらない。

「戦前の軍国主義政権の厳しい検閲のため自由な出版物が刊行できなくなった中、子供達にはせめて本当のことを伝えたい」との著者の想いが綴られた当本は、 哲学や道徳をふんだんに盛り込みながら、時代を超えて、子供のみならず必要な大人がどれほどいるかはかり知れないことと察する。

「立派な人間になること」
「役に立つ人になってくれること」
叔父さんからのメッセージは、亡くなった父親の分も込められているかと思うと、思わず胸がきゅぅんと熱くなる

中でも印象的だったのは、
「肝心なことは、世間の目よりも何よりも君自身がまず、人間のりっぱさがどこにあるか、それを本当に君の魂で知ること」
「そうして心の底からりっぱな人間になりたいという気持ちを起こすこと」
自分の心の中の小さなこどもにきちんと伝えられるように、肝に銘じて自身から魂を磨きたい。
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